動物園に行く程ではないのですが
私は動物が好きです。
動物を見かけたらつい観察したり
撫でたくなるぐらいには好きなんです。
が、
今日は無責任に動物は可愛がれないと
認識した過去を何となく思い出したので
その話でもしましょうかね。
川の近くにある中学校に通っていた頃の話です。
学校が終わり川の橋を渡って帰ろうとすると
橋の手すりに普段見かけない鳥が
何羽かとまっているのを見かけました。
鳩ぐらいの大きさの、体は白く、
黒いつぶらな瞳が印象的な綺麗でかわいらしい鳥。
それは国語の教科書で見かけた『都鳥』……ゆりかもめでした。
そのゆりかもめが鳥好きな私から見たらとてもかわいくて。
次見かけたら学校の給食のパンで
餌付けしようと思ってその場を立ち去りました。
もしいなくてもパンはおやつにしてしまえばいいやと考えつつ。
数日後、給食でパンが出たその日の帰り道、
ゆりかもめがいるかドキドキしながら橋の上へ。
しばらくすると、白い鳥が。
姿を見ることができて喜んだ私はゆりかもめに向かって
パンを千切って投げました。
ゆりかもめは器用にキャッチ。
それが楽しくて、コッペパン一つがなくなるまで
千切って投げ千切っては投げの繰り返し。
完全に餌付けする楽しさにハマったのです。
やがて友人たちも餌付けに参加するようになり、
楽しい日々が続きました。
次第にゆりかもめの数も増え、
もっと餌付けできる時間を増やしたい……
そう考えた私達は給食室に行って
残ったパンをたくさん譲ってもらいました。
回収するおばちゃん達ももったいないから
という理由で快く譲ってくれたんだと思います。
その善意に甘えて餌付けする日々。
その餌付けの光景を見た同じ学校の生徒と
パンの争奪戦になったこともあります。
争奪戦……といっても早い者勝ちだから
仕方ないね~と流せる程度のもので、とても平和でしたが。
そんなある日の事、困った事に糞害が出始めました。
橋を通るとき電線の上にいる、
目白押しなゆりかもめ達に気をつけながら学校へ通う日々。
制服を糞で汚されてしまった友人もいました。
それでもゆりかもめがかわいいという気持ちに
変わりはありませんでした。
しかし、学校に苦情がきたのか、
あまりもののパンはもらえなくなり、
配膳された自分のパン以外で
餌付けすることを禁止されました。
今考えれば餌付けはとんでもなく
はた迷惑な話だったと思いますが、
当時はガッカリしたものです。
学校側もタバコやお酒と違って
善意からきている、注意しづらい行動だっただけに、
全面禁止にすると内緒でやりかねないし、
反抗心が強くなるかもしれないと、
判断した上での配慮だったのかなと
大人になった今改めて思うのです。
動物を無責任に可愛がる事が
周辺の住民に迷惑かける。
そんな苦い思い出。
